この冬、初めて仕込んだ「柚子ゆべし」
「ゆべし」って聞くと、柔らかくって胡桃のはいったものを思うのだけど
「柚子ゆべし」は違います。
初めて食べたときには、衝撃を受けました。
柚子の香りが香る、、美味しい味噌の風味。。
「毎年家で作っているんです。」
と、お客様に頂いたものでした。
こ。。こんな美味しいものがお家で作れるなんて、、、
いつか作ってみたい！！！
と、思ったんです。
我が家の母にもおすそ分けして
一足先に母が作って。
私も母のお庭の小ぶりの柚子で挑戦。
中身をまるっとくり抜いて
お味噌とみりんとお砂糖、、胡桃を入れた餡をお鍋で練って
絞った柚子を少し。。
これを柚子に詰めて蒸し器で蒸します。
蒸し器を開けた瞬間、、、
ブワァ～っとキッチン中に広がった柚子の香りったら！！
すごい幸せな香りです。。
蒸しあがった柚子を、半紙で包んで
紐でしばって、、、これを冬の風に当てます。
長くって２か月間干すこともあるんですって、、
ちょっと出だしの遅かった我が家の柚子ゆべし、、
美味しく出来ていますように、、、
「黒くて ひかひか したところは歩いちゃだめよ。」
雪が降って
なかなか溶けなくって
びっくりするほど寒くって
溶けた雪が、道路で凍り
ツルツルになっていましたね。
黒くて ひかひか した場所は、凍っているから
滑らないように気を付けてね、
と、母の言葉。
冷蔵庫の中を歩いているような
寒くて、寒くて仕方のなかった帰り道
電話口で聞いた、母の可愛い言葉を思い出して
黒くて ひかひか、、ひかひか、、
口ずさみながら、早足で帰りました。
ピカピカとか、ツルツルじゃなくって
ひかひか。
なんとも可愛い言葉。。。
石油ストーブであたたまった
山の実家へ、、
年末年始をゆっくりと、家族と過ごせました。
母と作った、おせち料理。
毎晩一緒に私の黒猫とベットに入って。
夜な夜な刺繍を刺したこと。
かけがえのない、大切な時間。
ちょっとした、
本当になんでもないこと。
お母さんと一緒に飲んだコーヒーや
お互い披露する、新しいお料理。
猫や犬との小さなハプニング。
寝て過ごしても、
ダラダラしていても
同じ時間。
誰と、どう過ごすのか。
時間は、戻ってきません。
絶対に。
あーあれ気になる、、
あの時、謝っておけば、、、
なんて思ったら、すぐに行動する、、
家族を玄関で送り出すときも、全力で。
何気ない時間も、行動も大切に。
ちなみに、我が家は大切な家族を見送るのに
火打石を使います。
いってらっしゃい、気をつけてね、、
と厄払い。
「カチ、カチッ」
っという音と、火花で後ろ姿を見送る。
クリアに見えないかな？
我が家で使っているのは、スモーキークウォーツという
グレーのきれいな水晶です。
雪の降った翌日に、今日は静かな夜だなと
PCに向かっていたら、
何が書きたかったのか、、、
家族が大好きなんです、って話。